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    NEWS!!

    新宿K's cinema にて5/31(土)より~6/6(金)一週間限定上映決定

    村田陽奈監督の短編映画『水魚の交わり』(15min)も併映

    連日トークショーも予定しております!

    最新情報は公式SNSをご覧ください★

  • TRAILER

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  • INTRODUCTION


    若手映画監督の登竜門、数々の映画祭で称賛された23歳による初長編

    日常を飛び越え、たしかにあった時間を映画の中で再生させる─

    京都芸術大学映画学科の卒業制作として9人の学生が中心になって製作した『折にふれて』。

    SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024国内コンペティション長編部門優秀賞受賞のほか各地の映画祭で注目を集め、待望の劇場公開を迎える。
    「いるのにいないような存在の家族を描く」ことから構想を得たこの物語は、刺繍や扉を印象的に映し出し、画面サイズを自在に変化させ、見えない存在を音で表すなど、大胆かつ繊細な演出で主人公をとりまく2つの世界を表現した。
    メインスタッフ、キャストのほとんどは、今作が長編デビュー作となる。

    主演の本田朝希子をはじめとする、若手俳優たちの瑞々しい演技に加え、近年『福田村事件』(23/森達也監督)、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(21)などに出演するベテラン俳優の水上竜士がチャーミングな父親役を演じている

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  • STORY

    鯨の声に導かれ、引きこもりの兄と再び出会う、もう一つの町で

    止まったままの時間が動き出す

    もうすぐ20歳になり、一人暮らしをすることになった〝ふみ〟。

    おせっかいな父と、10歳年上の兄〝むっちゃん〟と3人で暮らしている。

    むっちゃんは10年間部屋に閉じこもったままで一度も姿を見せず、

    部屋の前に食事を置き、ノックで知らせるのがふみの役目。

    徐々に透明な存在となっていくむっちゃんと、見て見ぬふりをする父。

    彼らを残していくもどかしさを抱えたふみは

    ある日、日の沈まない不思議なまちに迷い込み、むっちゃんと邂逅する。

    幼い頃のようにたのしい時間を共にするふたり。

    だがふみはいつまでもここにはいられないと思っていた。

    息苦しい日常とむっちゃんと一緒に目いっぱい笑った夏の日々が、

    ふみの視界で交錯していく──。

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  • CAST&STAFF

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    ふみ役:本田 朝希子

    私には、10歳も歳が離れた兄弟も会社員の父もいるわけでもなく、母が亡くなっているわけでもありませんが、ただ、紛れもなく「ふみ」でいれた、そんな作品でした。
    何もできないもどかしさ、いらだち、周りの無関心さ、見せられない弱み、誰しも抱いたことがあるであろう痛みが垣間みえます。
    “家族”という、時に苦しい鎖のようなもの、しかしそれは、各々が相手を想っているからこそでもあり、でも言葉にしないと縺れてしまう。
    でもその縺れを解き、不器用なりにも縫い合わせたいふみが愛おしいです。
    シーンの一つ一つが、ふみの心や想いや思い出に繋がっていて、きっと観客の方々の人生の記憶のどこかにも繋がる所があるのではないでしょうか。
    「大事な人を想う」常日頃四六時中それを意識しているわけではありませんが、
    観るたびに“折にふれて”それを思い出してもらえる、そんな作品になることを願っています。
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    むっちゃん役:豊山 紗希

    『折にふれて』は私たちの卒業制作として愛を込めて作った映画です。卒業し、社会に出て改めてこの作品に触れた時、ふみとむっちゃんの存在、日の沈まない町の存在は、あたたかく心地よいと感じました。
    友達や家族、環境など、縁が強いものは救いにもなるし、心を蝕んでくることもあると思います。

    自分自身を大切にするために、ひとりでいること、時間を無理に進めないことは必要なことがらで、そうして呼吸を整えた時、改めて向き合えると思うのです。

    この映画が、あなたが立ち返るきっかけになりますように。たくさんの人の心に届きますように。
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    お父さん役:水上 竜士

    主人公・ふみの家族は少し歪である。10年間家族の誰にも顔を見せない兄、引き篭もりの兄への罪滅ぼしのように妹にお節介を焼く父親、そしていつも笑い続けている仏壇の中の母。だがこうした家族の関係はおそらく有り触れた事だろう。むしろ円満な、悩みや苦しみを誰も抱えない家族を探し出す方が難しい時代かもしれない。主人公・ふみは実際に見た事のない兄と四六時中一緒にいて、浜辺で遊び、海の家で食事をして、生きていることを確かめ合う。全てふみの妄想の中なのだ。
    だから兄は兄のようでありながら女性みたいな背格好だし、街は街のようでありながら異次元にでもいるかのようなのだ。しかし映画は妄想を行き来しながら現実世界とシンクロし、時間を前へ前へと押し進めていく。この映画には『不思議な世界観』という言葉で済ませられない執着がある。『生きること』への強いメッセージ性を感じずにはいられない。
    2002年大阪府生まれ。京都芸術大学映画学科出身。大学1年〜2年次にかけてはじめて制作した『水魚の交わり』(Water&Fish)(21)がSSFF&ASIA2022のジャパン部門に入選。2022年6月にオンラインサイトと、東京での特設会場(表参道ヒルズスペースO)にて公開された。撮影で参加した『あじのり』(Ajinori)(23/直井陽監督)ではおいしい映画祭2023学生コンペティション部門で優秀賞・企業賞・観客賞を受賞し、名古屋ミッドランドスクエアにて上映された。  初長編作品である『折にふれて』(2024)はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024国内長編部門優秀作品賞を受賞。TAMA NEW WAVE 2024 ある視点部門に選出された。

    監督:村田 陽奈

    ほんの5年前までは、わたしが映画を監督し、いろんな人に見てもらえることになるとは、想像もつきませんでした。
    大学で映画と出会い、こんなにも広く、深い世界があること、そしてそれを生み出すことの果てし無さを知りました。
    同じくそこで出会った同志たちとともに、ひたむきに、すべてを込めてつくりました。
    社会人となり、目まぐるしく日々は過ぎ去り変わって行っても、あのときにしかなかったきらめきは確かに映されていました。
    10年後にはもう目も当てられないくらい眩しく見えても、ふり返った時に心強い存在になるのだろうなと思います。
    前に進んでいくためにも、一人ひとりに手渡していくような想いです。
    新たな出会いのきっかけとなれば幸いです。
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    音楽:ビードロ・ポンピイ

    2002年愛知県生まれ

    2021年音楽デュオ「ザ・ツリーポット」結成。2022年劇団「少年王者舘」所属
    2025年1月自身のシンボルである彫刻作品「チェリームーン」についての初個展「なつかしのチェリームーン」(名古屋大須モノコト)を開催。
    絵画、彫刻、音楽、演劇など様々な媒体を駆使した「宇宙的郷愁のある風景」を鑑賞者それぞれに思い起こさせる表現を探求している。instagram @asobouyo2nao
  • THEATER

    東京  新宿K's cinema  

    2025年5/31(土)〜6/6(金) 

    ★1週間限定上映★

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    本田 朝希子 豊山 紗希

    細井 春平 寺田 智彦 大城 ひなた 

    水上 竜士

    企画・監督・脚本:村田 陽奈

    監督補・編集:園木 杏実

    撮影照明・カラーグレーディング:山本 優里

    録音・音響効果・VFX:浅野 楓季

    美術・衣裳:吉川 凜

    音楽・劇中歌:ビードロ・ポンピイ

    スチール:ソネソラ、吉川 凜 

    フライヤーデザイン:ヒロナカ シュン

    製作:2023年度京都芸術大学映画学科卒業制作 村田組

    配給・宣伝:Hina Murata

    協力 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭

    公益財団法人芳泉文化財団

    2024/80min/日本/カラー/DCP/4:3,1.66:1/5.1ch

    ©︎村田組2023

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